母子家庭団地育ち
2歳の頃、親が離婚し、ワンルームアパートや団地を転々としながら母親と暮らしていた。
金はなく、風呂は2,3日に1回だった。
食事は白米に醤油を掛けて食べていて、常にひもじい生活だった。
性格は根暗で友人は少なかったが、本を読むのが好きだったので、学校の図書室に入り浸っていた。学校の成績は悪くなかった。
運も良かったお陰で、今では平均年収程度を稼げるようになった。
最近結婚した夫の年収を合算すると、それなりの生活ができる状態である。
しかし、私の心に染み付いた貧乏への恐怖は消えることはないだろう。
あの頃の生活に戻りたくない。
夫とも今は仲が良いが、いつか離婚してしまうかもしれない。
結婚したことで親戚が増えたため、金銭トラブルが発生するリスクも増えているように思えてしまう。
今はとても良くしてくれる人たちだけれど、災害・倒産・その他トラブル等々で人はすぐ変わる。
リアル世界の人間関係が広くなるほど、貧困のリスクが高まると考えてしまう人間になった。
この思考は死ぬまで変わらないだろう。